粉瘤は夏に腫れやすい?汗・蒸れの季節に炎症を防ぐポイントを専門医が解説大阪皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科難波心斎橋院

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医療コラム

粉瘤は夏に腫れやすい?汗・蒸れの季節に炎症を防ぐポイントを専門医が解説大阪皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科難波心斎橋院

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こんにちは、古林形成外科難波心斎橋院です。

この記事でわかること

・皮膚の炎症・感染症が夏に増えると報告されている理由がわかります
・汗・蒸れ・摩擦が粉瘤の炎症の引き金になりうる仕組みがわかります
・夏に気をつけたいことと、受診を急ぐべきタイミングがわかります

粉瘤は夏に腫れやすいのか?

夏の薄着になって、首や背中のしこりがふと気になり始めた。接客や飲食のお仕事で汗をかく日が続いたら、急に赤く腫れて痛み出した。汗ばむ時期になると、なんば駅すぐの当院にはこうした駆け込みのご相談が増えます。この記事では、夏と粉瘤の炎症の関係を整理します。

粉瘤は夏に腫れやすい?

粉瘤(アテローム)そのものの炎症が夏に増えるという直接の統計は、実はまだ報告されていません。ただし、皮膚の感染症・炎症全般が夏に増えることは、複数の大規模研究で確認されています。米国の入院データ約77万件の解析では、気温が高いほど蜂窩織炎(皮膚の細菌感染症)の入院リスクが上がると報告されました(Peterson, 2017)。小児の皮膚感染症でも、気温・湿度と相関して夏の終わりにピークを迎える季節パターンが示されています(Wang, 2013)。

粉瘤も同じ皮膚に起こる炎症です。汗と蒸れで皮膚の細菌が増えやすい夏は、粉瘤にとっても油断しにくい季節と考えて対策するのが現実的です。

汗や蒸れが炎症を引き起こすメカニズムについて

汗や蒸れは、なぜ粉瘤の炎症の引き金になる?

粉瘤の炎症の主な原因は、細菌感染そのものよりも「袋の破れ」です。粉瘤は皮膚の下にできた袋に角質や皮脂が溜まったもので、袋が破れて中身が周囲に漏れると、体がそれを異物と認識して強い炎症反応を起こします。詳しくは炎症性粉瘤の解説ページもご覧ください。

夏はこの「引き金」が増えます。汗と蒸れで皮膚のバリアが乱れ、細菌が増えやすくなるからです。薄着による下着や襟元の直接の摩擦、気になって触ってしまうことも、袋を破るきっかけになります。一度炎症を起こすと、痛みが強くなるだけでなく、傷跡が残りやすくなり、再発もしやすくなります。総括医の古林はこう説明しています。「内容物を完全に除去することで炎症を早く静め、痛みからの解放が早くなります。出来るだけ炎症が起きる前の手術をオススメします」

夏に気をつけたいことと、受診のタイミングは?

予防の基本は「刺激を減らすこと」です。腫れていない粉瘤なら、慌てる必要はありません。

  • 気になっても触らない・自分で潰さない
  • 汗をかいたらシャワーや着替えで清潔に保つ
  • 襟・下着・かばんのストラップなどが直接こすれる服装を避ける

いっぽうで、赤み・熱っぽさ・痛みが出始めたら、早めの受診をおすすめします。炎症が強くなってからでは、まず切開して膿を出す処置を行い、炎症が落ち着いた数ヶ月後に根治手術という二段階になることが少なくありません。治療が夏をまたいでしまうのです。腫れる前・腫れ始めであれば、小さな傷で袋ごと取り切れる可能性が高くなります。診察でよくご相談いただくのは「腫れてから慌てて来ました」というケースですが、大きさにもよるものの、炎症前の小さな粉瘤の摘出は数分で終わることも珍しくありません。

受診のタイミング

当院での治療について

当院では、日本形成外科学会専門医が診察し、粉瘤の大きさ・部位・炎症の有無に応じて、くりぬき法・切開法から患者さまごとに術式を選択しています。くりぬき法は切開法に比べて傷が小さく済むことが比較研究でも報告されており(Lee, 2006)、傷跡が「よく見ないとわからない」仕上がりを目標に、拡大ルーペと形成外科的な縫合技術で最小限の傷にこだわっています。土日祝も診療しているため、週末に急に腫れた場合でも対応できます。飲食業・接客業などシフト制のお仕事の方も、なんば駅出口すぐの立地を活かして、出勤前や仕事上がりにご来院いただけます。

よくある質問(FAQ)

Q. 汗をかくと粉瘤ができやすくなりますか?

A. 粉瘤ができる原因は体質によるところが大きく、汗や不衛生が原因でできるわけではありません。ご自身の習慣を責める必要はありません。ただし、すでにある粉瘤の炎症の引き金として、汗・蒸れ・摩擦は避けたい要素です。

Q. 赤く腫れて痛いときは、どうすればいいですか?

A. 自分で潰すのは避けてください。中身が残ると炎症が長引き、再発の原因になります。冷やして刺激を避け、できるだけ早く受診してください。土日祝も診療していますので、急な腫れにもご相談いただけます。

Q. 夏の間は手術を避けたほうがいいですか?

A. 季節を問わず日帰り手術が可能です。当院ではほとんどの患者さまが当日または翌日からシャワーを利用できています。汗をかく時期でも清潔を保ちやすい配慮をしていますので、ご安心ください。ご都合に合わせてWEB予約をご利用いただけます。

まとめ

粉瘤そのものに夏の統計はまだありませんが、皮膚の炎症・感染症が気温とともに増えることは研究で示されています。汗・蒸れ・摩擦の増える季節は、粉瘤の袋が破れて炎症を起こす引き金も増える時期です。触らない・潰さない・清潔に保つを基本に、腫れ始めのサインがあれば早めにご相談ください。大阪・難波エリアで粉瘤にお悩みの方の受診をお待ちしています。

参考文献
  • Peterson RA, et al. Warmer Weather as a Risk Factor for Cellulitis: A Population-based Investigation. Clin Infect Dis. 2017;65(7):1167-1173.
  • Wang X, et al. A population based study of seasonality of skin and soft tissue infections: implications for the spread of CA-MRSA. PLoS One. 2013;8(4):e60872.
  • Lee HE, et al. Comparison of the surgical outcomes of punch incision and elliptical excision in treating epidermal inclusion cysts. Dermatol Surg. 2006;32(4):520-525. 

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

記事監修:古林 玄(日本形成外科学会専門医)

 

粉瘤のご相談は、なんば駅出口すぐの当院へ

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