形成外科|大阪皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科難波院

〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波3丁目5-1 ナンバ一番ビル2階A号室
TEL. 06-4394-7413
   
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形成外科

形成外科|大阪皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科難波院

病気や症状で調べる
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形成外科とは

形成外科とは

体表面に生じた組織の異常や変形の治療、失った機能や欠損した体の一部を修復する診療科です。“綺麗に傷を治す”“治りにくい傷を治す”という創傷治療の特徴があり、単に機能や形態を損なわないように治すのではなく、手術後の傷あとをできるだけ目立たなくすることが重視されます。ほくろやあざ、粉瘤(ふんりゅう)や脂肪腫、皮膚がん等いわゆる“できもの”などの皮膚腫瘍に対する外科治療も行います。また、やけど痕やケロイド、まぶたの筋肉の緩みや皮膚のたるみによって起こる眼瞼下垂(がんけんかすい)、ピアスなどで耳たぶが裂けてしまう耳垂裂(じすいれつ)、乳がん手術後の乳房再建なども治療の対象です。
形成外科は体表面に生じる様々な見た目の問題を外科的治療によって修復し、みなさんの生活の質(QOL)の向上に貢献する医療分野です。体表面のことでお悩みや困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。

形成外科で対応可能な症状/疾患

外傷(皮膚、血管、骨、筋肉・腱、神経の外傷)

外傷とは、外力(機械的、物理的、化学的)によって生じた組織・臓器の損傷(けが)をさします。頭、顔面、手足などの体表面に生じた、けが、やけど、その手術後の皮膚の傷あとや変形などをできるだけ綺麗に治す治療を行います。

  • 切り傷(切創)、擦り傷(擦過傷)、刺し傷(刺創)、咬み傷(咬傷)、やけど(熱傷)、しもやけ(凍瘡)の治療
  • 顔の骨折やそれによって生じたゆがみの修復
  • 事故などが原因の皮膚の剥がれや裂け(裂挫創)の治療
  • ケロイドやひきつれがある傷あとの修復

腫瘍(良性・悪性腫瘍)

皮膚に生じる腫瘍は表面にできるものや皮膚の下にできるものなど様々で、できる場所も人によって異なります。大事な分け方として良性腫瘍と悪性腫瘍という分け方があり、その診断によって治療方法が異なります。主に体表面(皮膚など)にできた良性腫瘍の基本的な治療は、腫瘍(できもの)だけを摘出する手術になります。形態や機能をできるだけ損ねないように進めます。種類や大きさによって、局所麻酔でできるものから全身麻酔を要するものまで変わってきます。
一方、悪性腫瘍では、局所で進行して増大するため、早期に病変を正常な部分を含めて、大きく切除する必要があります。切除後はできるだけ変形が生じないように、再建手術を行う場合もあります。

  • 皮膚にできた腫瘍の治療(手術による摘出)
  • その手術後の傷あとや変形の修復
  • 手術により失われた組織の修復(乳がん摘出手術後の乳房再建など)
代表的な良性腫瘍
  • ほくろ
  • 粉瘤
  • 脂肪腫
  • 類皮嚢腫
  • 石灰化上皮腫
  • 異物肉芽種
  • 耳下腺腫瘍
  • 顎下腺腫瘍
  • 副乳
代表的な悪性腫瘍
  • 基底細胞がん
  • 扁平上皮がん
  • 日光角化症
  • ボーエン病
  • パジェット病(乳管がんが乳頭の皮膚に進展したもの)
  • 悪性黒色腫
  • 軟部悪性腫瘍

表在性先天異常(生まれつきの異常)

生まれつき体にある「あざ」や、耳や口など体表面の部位の形態や色の異常に関しては、すべて形成外科が治療を行います。

赤あざ、青あざ、黒あざなど、生まれつき体の表面にある全てのあざ

あざには、皮膚の異常な色調を特徴とする「あざ」や隆起した「あざ」など、いくつかの種類があり、その特徴によって治療法が異なります。

耳、口、鼻、まぶた、へそ、性器、手指などに現れる形態や色に係わる様々な疾患

小耳症・耳垂裂・耳瘻孔、口唇口蓋裂、先天性眼瞼下垂、臍突出症・臍ヘルニア、尿道下裂、合指症・多指症など

形成外科で目立たず綺麗に「けが・傷」治療ができる理由

形成外科は主に人体の体表面の形態の正常化を目的とする外科学です。つまり、人体をなるべく綺麗に美しくする外科ということになります。そのため、形成外科医は精緻な縫合法や特異な手術技術を身につけています。皮膚、傷、傷あとに関する「知識」と「技術」、縫合に用いる適切な素材、特殊な材料や機械(機器)を駆使し、傷を綺麗に治すことに特化した治療を行うため、綺麗な仕上がりが実現できます。

傷あとをなくしたい(消したい)方、お気軽にご相談ください

皮膚にある程度までダメージのある「けが」や「やけど」、手術後の瘢痕(傷あと)ができてしまった場合、医学的にみてその傷を、跡形なく、全く残さずに治療することはできませんが、形成外科ではできるだけ目立たなくすることができます。

傷のない正常な皮膚と傷あとは以下の点で異なります。

  1. 色素沈着または色素脱失を起こしている
  2. 毛細血管が増えている
  3. 隆起または陥凹している
  4. 皮膚の“きめ”がなくなっているか乱れている
  5. 毛や汗腺など皮膚付属器が無くなっている

①のうち色素沈着は、皮膚の色素細胞が過剰に色素を作っている状態で、これと、②は様々なレーザー治療や軟膏療法で軽快させることができます。当院では、各種レーザーを取り揃えていますので、これらを駆使して、色調の治療を行っています。③は、手術で修正することで軽快させることが可能です。傷あとを跡形なく再生させるには、④と⑤がハードルとなりますが、これには細胞治療を基にした、今後の再生医療に期待が寄せられるところです。

形成外科では現状、「よく見ないとわからない」「角度や血行などによってわかることもある」という状態までには修復が期待できます。ただし瘢痕の程度や場所、皮膚の状態などによっても変わってきますので、まずはご相談ください。

形成外科と美容外科

形成外科と美容外科

形成外科は、けが・できもの(腫瘍)などによって機能や形態に問題を生じている場合や、生まれつき異常がある場合に、主に外科的治療によってできるだけ正常な状態にすることを目的とした診療科です。頭や顔面、手足を含めた体表面全体を治療対象としています。
一方、美容外科(美容整形)は、病気や異常はなく特に問題のない正常な部分を、より美しくすることで生活の満足度を向上させる目的で行われます。形成外科的な治療であり、形成外科の一分野として捉えることができます。

自費での美容外科の治療は当院では行っていません

当院の形成外科治療は基本的に保険診療です。自費診療となる美容外科は扱っておりませんが、美容外科手術の後遺症に関する治療は行っています。
他院での美容外科手術によって生じた傷あとや歪みなどでお悩みの場合はご相談ください。

形成外科は整形外科とは全く異なる診療科です

形成外科は整形外科とは全く異なる診療科です

整形外科は身体の芯になる骨・関節などの骨格系と、それを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系からなる「運動器」の機能的改善を重要視して治療を行います。背骨と骨盤といった体の土台骨と、四肢を対象として、歩行や座るといった動作や様々な運動器の動きを可能な限り痛みがなく、スムーズに行えるようにすることを治療目標としています。代表的な症状には、腰・膝痛、四十肩・五十肩などがあります。
これに対し形成外科は、生まれながらの異常や、病気やけがなどによって生じた体表面の問題を改善(治療)する診療科であり、整形外科とは診療内容が全く異なります。

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