粉瘤の手術跡は残る?形成外科的縫合が傷跡を変える理由大阪皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科難波心斎橋院

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医療コラム

粉瘤の手術跡は残る?形成外科的縫合が傷跡を変える理由大阪皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科難波心斎橋院

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こんにちは、古林形成外科難波心斎橋院です。

この記事でわかること

・形成外科的縫合が傷跡に与える影響
・縫合技術が傷跡を変える仕組み
・粉瘤手術で傷跡を最小限にするために大切なこと

・形成外科的縫合が傷跡に与える影響 ・縫合技術が傷跡を変える仕組み ・粉瘤手術で傷跡を最小限にするために大切なこと

形成外科的縫合とは、皮膚の張力を層ごとに分散させ、傷跡が白く細い線状になるよう設計された縫合技術です。皮膚の層ごとに縫合するアプローチで、目立ちにくい仕上がりを目指します。

夏の服装になって露出が増えた頃、首や腕のしこりが鏡に映って気になり始めた。そんなきっかけで受診される方が当院には多くいらっしゃいます。接客業・飲食業で制服を着てお仕事されている方にとって、首元やデコルテに残る傷跡は特に気になるところでしょう。難波・ミナミは人目につく機会が多いエリアだからこそ、「手術しても傷跡が残るなら」とためらう気持ちは自然なことだと思います。

グループ全体で月間500件以上の粉瘤手術実績を持つ形成外科専門医として言えば、縫合の質が傷跡を決めます。手術で傷がつくことは避けられませんが、その後どうなるかは技術で変わります。

傷跡はなぜできるのか

皮膚を切ると、体は傷を修復しようとコラーゲンを生成します。このコラーゲンが傷跡の正体です。修復過程で皮膚に過度な張力がかかったり、縫合の精度が低かったりすると、傷跡が盛り上がったり広がったりします。

逆に言えば、縫合時に張力を適切に分散し、皮膚の層ごとに丁寧に閉じることで、傷跡を細く目立ちにくくできます。

形成外科的縫合の何が違うのか

層ごとの縫合(多層縫合)

皮膚は表皮・真皮・皮下組織の層からできています。一般的な縫合は表面だけを閉じますが、形成外科的縫合は真皮を先に縫合し(埋没縫合)、表面の張力を極力ゼロに近づけてから最終的に皮膚を閉じます。張力が表面にかからないため、傷跡が広がりにくくなると考えられています。

皮膚の走行方向を考慮した設計

皮膚には「皮膚割線(ランガー線)」という自然なしわの方向があります。切開線がこの方向と一致するほど、傷跡は目立たなくなります。部位ごとに切開の向きを設計するのは、形成外科的思考の基本です。

拡大ルーペを使用した精密な操作

当院では拡大ルーペ(ヘッドライト)を使用して手術を行います。肉眼では確認しにくい組織の境界を明確にして操作することで、無駄な組織損傷を防ぎ、治癒後の仕上がりに差が出ます。

当院の総括医・古林玄は、がん研有明病院での乳房再建・聖路加国際病院での顔面形態手術を通じて、「機能と見た目を同時に取り戻す」再建形成外科を学んできました。「全身における腫瘍切除を形成外科的に行い、傷跡の目立たない治療を」という方針は、そのキャリアに根ざしています。

形成外科的縫合の何が違うのか

傷跡は時間とともに変わる

手術直後は赤みや盛り上がりがあっても、正常な経過です。

  • 術後2〜3週間:赤みが残り、少し盛り上がる
  • 術後3ヶ月:徐々に平坦になり始める
  • 術後6ヶ月〜1年:白く細い線状に落ち着く

傷口の治癒過程

実際の経過として、「1ヶ月目はやや硬くなる傾向があり、3ヶ月〜半年ほどで柔らかくなり目立ちにくくなります」というのが多くの患者さんに当てはまる目安です(総括医・古林玄より)。手術直後だけを見て判断せず、半年単位で経過を見ていただくことをお勧めします。

傷跡ケアとして、抜糸後からテープ固定や保湿を続けることも有効です。気になる場合は術後の経過観察でご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 傷跡の仕上がりを重視するなら、どんな点を確認すればいいですか?

A. 執刀医が形成外科専門医かどうか、多層縫合(埋没縫合)を行っているか、拡大ルーペを使用した精密な手術環境があるかを確認するとよいでしょう。形成外科は「切除後の修復・再建」を専門とする診療科であり、縫合技術の研修体系が整っています。

Q. ケロイド体質ですが、手術できますか?

A. ケロイド体質の方でも手術は可能ですが、術後の傷跡管理が重要になります。なお、ケロイドは肩・胸・下腹部に特に出やすい傾向があります。これらの部位にある粉瘤の方は、診察時に体質についてお伝えください。ケロイド予防のためのテーピング・外用薬・圧迫療法などを組み合わせた対応をお伝えします。

Q. くりぬき法と切開法で傷跡の残り方は違いますか?

A. くりぬき法は穴が小さい(3〜5mm)ため点状の跡になります。切開法は線状の跡になりますが、形成外科的縫合で細く仕上げます。どちらも「よく見ないとわからない」状態を目標にしています。

まとめ

粉瘤手術の傷跡は、縫合技術によって大きく変わります。「手術したら目立つ傷が残る」というイメージは、形成外科的縫合によって変えられます。顔や首など目立つ場所の粉瘤を躊躇している方は、一度ご相談ください。

難波・ミナミ周辺には皮膚科・美容クリニックが多くありますが、形成外科専門医が保険診療で傷跡にこだわった粉瘤の根治手術を行うクリニックは多くありません。「傷跡が気になる場所の粉瘤だから、きちんと取りたい」という方のご来院をお待ちしています。

なんば駅出口すぐ、戎橋筋商店街沿いの当院は年中無休で診療しております。お仕事の出勤前・上がりのタイミングでもご来院いただきやすい環境です。WEB予約はこちらから。

 

参考文献
  • Byrne M & Aly A. The Surgical Suture. Aesthet Surg J. 2019;39(Suppl_2):S67-S72.
  • Lee HE, et al. Comparison of the surgical outcomes of punch incision and elliptical excision in treating epidermal inclusion cysts. Dermatol Surg. 2006;32(4):520-5.
  • 日本形成外科学会.

 

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

記事監修:古林 玄(日本形成外科学会専門医)

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