
こんにちは、古林形成外科難波心斎橋院です。
この記事でわかること

素足やサンダルになる夏、足の裏のほくろにふと気づいた。接客のお仕事で、お客様から見える手や首元のほくろが気になり始めた。薄着になる季節は、なんば駅すぐの当院にもほくろのご相談が増えます。ほとんどは心配のいらないものですが、まれに悪性のこともあります。見分け方と、気になったときの進め方を整理します。
危険なほくろの見分け方は?(ABCDEルール)
普通のほくろと、メラノーマ(悪性黒色腫)という皮膚がんを見分ける目安に「ABCDEルール」があります。次の5つに当てはまるものが増えるほど、注意が必要とされています。
| 項目 | チェックポイント |
|---|---|
| A(非対称) | 左右で形が非対称 |
| B(境界) | ふちがギザギザ・にじんでいる |
| C(色) | 色にムラがある・複数の色が混じる |
| D(大きさ) | 直径6mm以上 |
| E(変化) | 大きさ・形・色が変化してきた |
とくに「最近大きくなった」「形や色が変わってきた」という変化(E)は大切なサインです。左右対称で色も均一な、昔から変わらないほくろは、あわてる必要はありません。

足の裏や爪のほくろに注意が必要なのはなぜ?
日本人のメラノーマは、足の裏・手のひら・爪に多いからです。ここが欧米との大きな違いです。欧米では背中や顔など日光の当たる場所に多いのですが、日本人を含むアジア人では手足の末端に多い傾向があります。大規模な調査でもそう報告されています(Fujisawa, 2019)。足底に生じるメラノーマは全体の約3割を占めるという報告もあります(Kato, 1999)。
そのため、「足の裏だから日焼けと関係ないし大丈夫」とは言い切れません。足の裏や爪に、新しくできた・変化してきた黒い点があれば、一度確認することをおすすめします。なお「ほくろを刺激すると悪性化する」という話に、明確な医学的根拠はありません。ただし気になるからと自分で削ったりむしったりするのは避けてください。
気になったら、どうすればいい?
まずは削らず、専門医に診てもらうことが第一歩です。当院では、ダーモスコピーという拡大鏡でほくろの内部の模様を観察します。足の裏では、皮膚の細かい溝と隆起のどちらに色がついているかで、良性か注意が必要かを見分ける手がかりになります。肉眼だけの観察に比べ、ダーモスコピーを併用すると診断の精度が高まると報告されています(Vestergaard, 2008)。
拡大鏡でも判断が難しい場合や、変化があるものは、ほくろの診療として切除し、病理検査で確定診断を行います。ここで大切なのが、レーザーで安易に「消す」だけにしないことです。レーザーで蒸散させてしまうと組織が残らず、万が一悪性だった場合に確かめる術がなくなります。日本形成外科学会専門医の古林は、がん研有明病院・聖路加国際病院で再建や顔の手術に携わってきました。マニュアル通りではなく患者さま一人ひとりに合わせた治療を方針とし、診断と、傷跡を最小限にする切除の両方に配慮します。

「皮膚科で様子を見ましょうと言われたけれど、やっぱり気になる」という方もいらっしゃいます。形成外科は皮膚の切除と縫合を専門とする診療科で、皮膚のできもの全般の鑑別から手術・傷跡への配慮までを一貫して行えます。なんば駅出口すぐで、お仕事帰りやお買い物のついでにもお立ち寄りいただけます。
よくある質問(FAQ)
Q. 昔からあるほくろも、検査したほうがいいですか?
A. 昔から変わらず、左右対称で色も均一なほくろは、あわてる必要はありません。ただし「最近大きくなった」「色や形が変わった」という変化があれば、一度ご相談ください。
Q. ほくろ除去はレーザーと切除、どちらがいいですか?
A. 見た目だけを整えたい良性のものはレーザーが選ばれることもありますが、悪性が否定できない場合は、組織を残して調べられる切除が基本です。当院では診察のうえで、病理検査の必要性も含めてご説明します。
Q. 足の裏のほくろは、すべて危ないのですか?
A. いいえ、足の裏のほくろの多くは良性です。ただし日本人は足の裏・爪にメラノーマが多い傾向があるため、変化のあるものは確認が安心です。自己判断せず、拡大鏡での観察をおすすめします。
まとめ
ほくろの多くは心配いりませんが、非対称・境界のギザギザ・色ムラ・6mm以上・変化(ABCDE)があるものは注意が必要です。日本人は足の裏や爪にも生じやすいため、削らず専門医に相談することが大切です。大阪でほくろや皮膚のできものが気になる方は、診断から傷跡に配慮した切除まで、なんば駅すぐの当院にご相談ください。
- Fujisawa Y, et al. Clinical and histopathological characteristics and survival analysis of 4594 Japanese patients with melanoma. Cancer Med. 2019;8(5):2146-2156. DOI
- Kato T, et al. Epidemiology and prognosis of plantar melanoma in 62 Japanese patients over a 28-year period. Int J Dermatol. 1999;38(7):515-519. DOI
- Vestergaard ME, et al. Dermoscopy compared with naked eye examination for the diagnosis of primary melanoma: a meta-analysis. Br J Dermatol. 2008;159(3):669-676. DOI
- 国立がん研究センター がん情報サービス「悪性黒色腫(メラノーマ)」 リンク
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
記事監修:古林 玄(日本形成外科学会専門医)





